砥部焼とは
砥部焼ができるまで
砥部焼の白磁は真っ白でもなく黄ばんでもおらず独特の落ち着いたあたたみが特徴。
手仕事によって生み出される「素朴なかたちに味わいある素地」
「手描きによる染付け」は長く人々に愛され続けています。
手仕事を守り続ける砥部焼。その製造工程をご紹介させていただきます。
● 1
陶石、陶石採掘 ▲
採掘された磁器の原料となる陶石を、専用の機械で粉末にします。
● ● 2
製土、土作り ▲
粉末にした陶石に水を加え、十分にかき混ぜます。
不純物を取り除き水を切り、専用の機械を使って空気を抜いて土を作ります。
● ● ● 3
手造り ▲
円形のものはろくろに土をのせ回転させて形を作り
角型のものなどは鋳込み型(いこみがた)と呼ばれる型に土を流し込んで形を作ります。
● ● ● ● 4
削り、仕上げ ▲
ろくろや鋳込み型から外し、余分なところを削っていきます。
取っ手をつける器は、ここでつけます。
● ● ● ● ● 5
乾燥 ▲
仕上げが終わると、ひとつひとつ板の上に並べ
自然乾燥で2、3日ほど乾燥させ、強度を与えます。
● ● ● ● ● ● 6
素焼き ▲
乾燥させた器を並べて重ねたものを
940度で22.5時間、素焼き専用の窯で素焼きを行います。
● ● ● ● ● ● ● 7
下絵 ▲
コバルト化合物などを独自の割合で調合した呉須(ごす)という顔料を使います。
ひとつひとつ職人の手により描かれます。
● ● ● ● ● ● ● ● 8
釉掛け ▲
網と細長い棒を使って、釉薬(ゆうやく)をかけます。
釉薬をかけて焼くと、つるつるした光沢のある表面となります。
● ● ● ● ● ● ● ● ● 9
本焼き ▲
余分な釉薬をヘラやスポンジでふきとり、1235度で約22時間焼きます。
藍色の文様のみの製品はこれで完成です。
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 10
上絵け ▲
赤・黄・緑などを使う絵は、本焼きを終えた器のさらに上から描きます。
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 11
焼成 ▲
上絵付をしたものは、さらに焼成用の窯に入れ770度で7時間ほど焼きます。
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 12
出来上がり ▲
*文章・写真などは梅山窯さんから許諾をいただいて掲載いたしております。