砥部焼・泰山窯 泰山義昭さんの「梅の陶板」

2019年12月5日

砥部焼専門店「karakusa」の正面に飾っている
95cm×95cmの大きな「陶板」。





























50年ほど前、福岡にて「砥部焼」の販売店を始めた
愛媛県出身の主人の父が持っていた作品でした。

その後、あとを継いだ兄へ渡り
しばらくは店舗にて販売されていましたが
他の方の手に渡ることなく
5年程前、この作品をとても気に入っていた主人が
購入させていただくこととなり
我が家の玄関に飾っていました。

そして、今では「砥部焼専門店 karakusa」の
象徴的な存在となっております。

陶板の裏には泰山義昭さんのお名前。
愛媛県の方の作品とは聞いていましたが
調べていくうちに
砥部焼の窯元「泰山窯(たいざんがま)」を
昭和27年に開窯された方の作品と知ったのは
今年に入ってからのこと。

そして今年の5月、砥部に行った際に
泰山窯の泰山和光さんにお会いすることができました。























「梅の陶板」の写真をお見せしたところ
『父の作品です』と目を細めて懐かしそうにされていました。
とても穏やかでやさしい笑顔の方で
このご縁に心があたたかくなった日でした。

主人の父が、どのような経由で
この泰山義昭さんの作品と出会って
手にすることとなったのかは分かりせんが
とても気に入っていたのだろうということは分かります。

「梅の陶板」は
こうやって作り手の想いや父や兄の想いを受け継いで
砥部焼の作品たちのなかで
中心的な存在となって見守ってくれているような気がします。