金子みすゞ記念館へ・・

2019年12月5日

山口県の日帰り旅行の最後に立ち寄ったのは
『金子みすゞ記念館』

ちょうど仙崎の通りでは「みすゞ七夕まつり」の最中で、七夕が飾れていました。



みすゞさんの実家は書店を営んでいたとのこと。
実家跡に「金子文英堂」が再現されています。
この建物の1階には大正時代の本屋さんらしい雰囲気が再現されています。

2階にはみすゞさんの部屋が復元されています。
窓際に文机。その横の本棚には有島 武郎や夏目漱石などの
古い(当時発行された本?)小説が並んでいました。

大切なものか必要なものしか置いていない、こじんまりとした部屋。
「日々の生活を大切に丁寧に生きたのだろうな」という感じが伝わってくるようでした。

「若き童謡詩人の中の巨星」と称賛されながらも
26歳の若さでこの世を去った金子みすゞ。

本館では、その生涯をたどりながら
数々の作品や写真が展示されています。

時間もなく、あまりゆっくりと詩を読むことができませんでしたが
心がほっとあったまるものから、せつないような気持ちになるものまで
とても分かりやすい言葉で語られています。

詩といえば、正直言って意味が分からないものが多いのですが
(でも分かったふりしないといけないような・・)
みすゞさんの詩は心にすっと入ってきます。

おじょぴー3号も金子みすゞさんの詩を覚えています。
車の中で覚えた詩をよんでくれました・・

「わたしと小鳥と鈴と」

わたしが両手を広げても
お空はちっとも飛べないが

飛べる小鳥はわたしのように
地べたを早くは走れない

わたしが体をゆすっても
きれいな音は出ないけれど

あの鳴る鈴はわたしのように
たくさんな歌は知らないよ

鈴と小鳥と それからわたし
みんな違って みんないい